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回想録メインの自由帳的な絵ブログ

ナチュラルボーンナチュラリスト

つい数日前のお話です。

 

近所の公園にて、オシャレ自然派ファーマーズマーケットが開催されていた。

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「ファーマーズマーケット」と名乗る位だから、おじいおばあがほっかむりをして売っている「新鮮野菜特売所」とは違うんです。横文字感溢れるオシャレマーケットです。ある人は優しい音色のギターを弾きながら、あるオシャレメガネの外国人は、フルーツたっぷりサングリアを作りながら・・・野菜を売っているようなマーケットです。

 

 

まず何といっても、売ってる無農薬野菜がシャレてるよ~~。 

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繊細で折れそうな、今朝抜いてきました感溢れる泥付きの珍しい人参や、摘みたてハーブや、艶々でまん丸のナスやらが、オシャレなバスケットに入れられ、ただのキュウリもKYURIの表記でオシャレに化粧され、通常の3倍程の価格で売られている。なかなか手が出にくいが、本当に美味しそうだ・・・。ちなみに、そこで販売される無農薬野菜で作られた食べ物のことは”マルシェ”と言うそうです。

 

 

 

売っている人も買いに来ている人たちも皆そろって、無添加でナチュラリストな雰囲気。店舗代わりの車も、DIYでナチュラルに改造したレトロなワーゲンのワゴン等、店主たちのこだわりを感じる。  f:id:ayanojiru:20150619150023j:plain

 

 

 

さらに、連れてるワンちゃんからも溢れるこだわり!

日本中で一番飼われているであろう雑種犬は皆無。新鮮なゴボウに見間違えて、思わず手に取ってしまいそうに細いワンちゃんや、宇宙人みたいなワンちゃん達がオシャレでスローな飼い主同様、犬なのに「ワンワン!」とも吠えず、おりこうさんに素敵な洋画のワンシーンみたいにくつろいでるよ!

(何かナチュラルなハーブでも吸わせているのか!?)

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皆一様に、ぬかり無いこだわりのナチュラルオシャレライフを送ってる感がビシバシ伝わってきて、その気迫、その意識の高さ・・・ただただ凄い・・と思った。

360°どこを見渡しても「はい、私たち自然派ですよ!!」で溢れ返っていた。

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きっと、インテリアも毎日のご飯(マルシェ?)も子供の教育も生活スタイルも・・・何もかも抜かりなく、ナチュラルでオーガニックなオシャレライフを貫いているのだろうな・・・眩しい!

 

 

もし、彼らのお家にお呼ばれされるような事があったら、お土産は何を持っていけばいいのだろう・・・と数秒妄想し、震えた。

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「珈琲でも飲もうかな」と、移動式販売のオシャレオーガニック珈琲店に並んでみると、オシャレな汚れ方&ヨレ方をした麻素材の服をナチュラルに着こなした店主と、お客さん全員が”いい感じ”の会話をしていて、なかなか出てこない。でも、この待ち時間にイライライライラしてしまったら、ナチュラルオシャレスローライフは送れない。

 

 

 

 

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酸味で舌がおかしくなりそうな珈琲の味に若干面食らいつつ、「お前何で紛れこんじゃったのよ・・・」という程、意識の低い自分に対しもどかしさを感じた。

自分も、ここで売っているような新鮮な野菜を買いに毎週「朝市」へ汗だくで繰り出すけど(朝市は激安)・・・多分このマーケットでのオシャレカースト的には「最下位でーす!」だった。

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会場全体に染み出す無言の「ナチュラルオシャレライフ最高!」圧力にオヨヨとなりながら・・・その場を後にした。

 

 

 

少し歩くと広場に出た。

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ここは普段、月に一度の炊き出しが行われている諸先輩方の憩いの場・・・

ファーマーズマーケットのオシャレカラフルテントにも負けない、鮮やかなブルーシート群が眩しい。ラベルの剥がれたワンカップに入ったドス黒い飲み物を片手に佇むブルースメン達を横目に出口へと急いだ。

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出口付近に近づいたその時、

突然夫が、目をかっ開いて私の顔を見てきた。

 

 

 

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目線の先にある公衆トイレを見ると・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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トイレの入口でフルチンになり、手洗い場の水をビャービャー飛ばしまくり、それはもうナチュラル、かつ豪快に行水する仙人のような先輩の姿だった!

 

 

 

 

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 「あ、あられもない・・・!!

新のナチュラリストや!!!!」

 

 

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こんな接近戦で!!!????なぜ行水を・・・!!!!!

 

 

「わしが本物じゃよ(^^)

自然派びとは フェイクじゃ(^^)」

  

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そんなメッセージパフォーマンスに思えてならなかった。

※あ、本人は水を浴びたい一心です

 

 

遠くでファーマーズマーケットが蜃気楼のように揺れていた。

 

 

よく見ると、仙人だけでは無いぞ・・・

他の諸先輩方のナチュラルな暮らしぶりも、自然派そのものじゃないか。

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おののいた。 

 

あの半端なく高い野菜達や、"こだわり"でガチガチに塗り固められた”無言の圧力”という名の笑顔を思い出し、何かがガッシャーーーンと崩れた。

「ぐうの音も出ないよ・・・行水仙人!私の心は今、凄い清涼感が駆け抜けている・・・!!!」だった。

 

 

 

トグロを巻いたナチュラルドレッドヘアをワシャワシャと洗う仙人。 

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ボブ・マーリーみたいだ・・・

 

 

 

あれ・・・?何かさっきの珈琲屋の店主に似てる!??

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思い返すと、あの店主・・・己のエラをロンゲで隠していたな、、オシャレドレッドパーマも当ててるんだろうし、、、

あのロンゲに自意識が見え隠れしたような気がした。

 

 

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 私もご覧の通り自意識が強いから、

店主の気持ち、凄く分かるんだよ!!!!!!!分かっちまうよ!!!!!

 

 

 

 

 

そんな事を考えていると夫が、

「いつもさ、こういう事いちいち見ちゃう自分たちってイヤだね・・・」とボソっと言った。

 

 

・・・・・・・・

 

 

水仙人の残像を引きずりつつ、海上保安本部の船が厳重に警備している海沿いの道を歩いて行った。 

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水面にクラゲがぷかぷかと浮かんでいた。

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突然夫が、”酸味で舌がどうにかなりそうな珈琲”のカップに入っていた氷を、クラゲに向かって投げつけた。

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私「ヒィ!!!!」

 

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・・・・

 

 

夫「クラゲ 氷 クウダロ?」

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・・・・・・・・・・・

 

 言ってる意味が本当に分らなかったけど、

夫もまた無意識のナチュラリストだという事だけは感じた。

 

 

そして、ナチュラルに漂っているクラゲも、急な天敵に気が緩められたものじゃないな。

 

 

 

 

 

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水仙人も、クラゲも、自然派オシャレびと達も、ナチュラルに生きるってのはきっと大変なことだね・・・と思った。

 

何だか、みんな愛おしいね・・・